• 子どもの写真が入ったSDカードを、うっかり消してしまった。
  • 「フォーマットしますか」を押してしまい、仕事の書類が見えなくなった。
  • 大量の思い出やデータが入ったパソコンが真っ黒の画面で動かず途方にくれている。

大切なデータが消えたり、パソコンがエラー画面のまま動かなくなると、絶望的な気持ちになります。そして、検索で上に出てきたソフトを急いで使ってしまいがちです。
しかし、選び方を間違えると、本来は戻せたはずのデータが戻らなくなることがあります。

この記事を書くにあたり、有名なデータ復旧ソフト3本を自分で購入しました。
SDカードとUSBメモリに同じファイル(写真50枚ほか)を入れ、消し方を変えて5回検証しています。

結果は、消しただけ・クイックフォーマットしただけなら、3本とも写真は全部戻りました。復元率の数字で選ぶ必要はありません。
戻らない写真が出たのは「消したあとも使い続けた」「ファイルシステムを変えてフォーマットした」の2つ。ソフトの差がはっきり出たのは、動画と「パソコンが起動しない」ときです。

上から順に答える流れ図で、無料版で足りるのか、どれを買えばよいのか、業者に頼むべきかが分かります。
結論ですが、データを復元するだけならRecoveritをおすすめします。復元できた数も価格も4DDiGとほぼ同じですが、Recoveritは2台で使えるライセンスが付いてきます。パソコンが起動しないときや次への備えまで考えるならEaseUSです。どのソフトも無料版があり、500MBまでなら復元したデータを保存できます。

状況で選ぶデータ復旧ソフト。データを戻したい時はRecoverit、パソコンが起動しない時はEaseUS
目次
  1. 先に結論|戻すだけならRecoverit、起動しないパソコンや備えまでならEaseUS
  2. 3本を使い比べた結果|はっきり差が出たのは動画と、起動しないパソコン
  3. 買う前に知っておく2つのこと|上書きされた分は戻らない・「見つかった件数」で選ばない
    1. (1)消したあとに使い続けると、上書きされた分は戻らない。いま「やってはいけない」2つ
    2. (2)「見つかった件数」で選ばない
  4. EaseUS Data Recovery Wizard|起動しないパソコンに強く、備えの機能もある
  5. Recoverit|1本で2台分、消したあとも撮り続けたSDカードから動画が全部戻った
  6. 4DDiG|1台で長く使う人にリーズナブル、消したあとも撮り続けたSDカードから動画が全部戻った
  7. 付いてくる機能の違い|消す前の備えはEaseUSだけ。ディスクを丸ごと写す機能は3本ともある
  8. 無料版でどこまで戻る?|写真数十枚なら3本とも無料
  9. パソコンが起動しないときは、別のパソコンで起動用USBを作る
    1. 暗号化されたパソコンは、ソフトより先に「回復キー」を探す
  10. ソフトで無理なとき|異音・認識が不安定・水濡れは業者へ
  11. よくある質問
    1. 返金保証はありますか?
    2. Macでも使えますか?
    3. 月額と永続、どちらがいい?
    4. 「修復」機能で選ぶべき?
    5. どうやって測りましたか?
  12. まとめ
  13. 症状別に詳しく知りたい人へ

先に結論|戻すだけならRecoverit、起動しないパソコンや備えまでならEaseUS

上から順に答えると、行き先が決まる
当てはまれば右へ、当てはまらなければ下へ進んでください
異音がする/水に濡れた/認識が不安定
はい
データ復旧業者に頼むデータ復旧ソフトは逆効果
いいえ
パソコンが起動しなくなって困っている
はい
EaseUS起動用USBでデータを救出し、パソコンも直せた。画面も分かりやすい
いいえ
消したあとも撮影や保存を続け、戻したいデータに動画が含まれる
はい
Recoverit か 4DDiG上書き後も動画15本すべて戻った(EaseUSは0本)
いいえ
戻したい量は500MBまで
はい
無料版で足りる3本のどれでも
いいえ
次に備える機能も欲しい
はい
EaseUS消す前の状態を残す機能は、3本でEaseUSだけ
いいえ
Recoverit復元できた数も価格も4DDiGとほぼ同じ。2台で使えるライセンス付き。ディスクを丸ごと写す機能や写真の高画質化など付加機能も充実

3本の違いは、次の表にまとめました。結果がひと目で分かるように色分けしています。

EaseUSRecoverit4DDiG
消しただけ 全部戻った 全部戻った 全部戻った
クイックフォーマットした 写真は全部戻った 写真は全部戻った 写真は全部戻った
ファイルシステムを変えてフォーマットした 一部戻らない 一部戻らない 一部戻らない
消したあとも使い続けた 写真は一部・動画は戻らない 写真は一部・動画は戻った 写真は一部・動画は戻った
起動しないPCから、起動用USBでデータを救出 88個すべて救出できた 88個中13個(持ち主のフォルダが一覧に出ず) 88個中84個を救出できた
起動しないPCそのものを直す(ブート修復) あり(1台で直った) 見当たらない 見当たらない
暗号化(BitLocker)されたPCを、起動用USBから読む 回復キーを入れる画面が出た 暗号化に気づかず、読めない 回復キーを入れる画面が出た
無料版で保存できる量500MB(SNSでシェアすると2GB)500MB500MB(SNSでシェアすると2GB)
価格:1ヶ月9,790円(1台)6,580円(2台)6,480円(1台)
価格:1年13,090円(1台)10,980円(2台)8,980円(1台)
価格:永続(買い切り)19,690円(1台)12,980円(2台)12,980円(1台)

※BitLockerはWindowsの暗号化です。回復キーを入れる画面が出ないソフトでは、キーを知っていても中身を読めません。
※価格は税込。2026年10月4日に各社の公式ページで確認しました。
※EaseUSは2026年10月31日まで、購入画面でクーポン「HALLO26」が使えます(HALLOの「O」は数字の0ではなく英字のO)。月額・1年・永続のどのプランでも使えます。1年版では税込13,090円が7,854円(40%オフ)になりました(10月11日に確認)。

【根拠】SDカードとUSBメモリに同じ写真50枚(ほかに条件ごとに20〜38個の書類や動画)を入れました。消し方を変えて5回測っています。「戻った」は、写真50枚のうち何枚が1バイトも変わらず戻ったかで数えています。詳しくは3本を使い比べた結果へ。

まずは無料で、見えるか確かめる

500MBまで保存できます

3本を使い比べた結果|はっきり差が出たのは動画と、起動しないパソコン

何をしたかで戻る数が変わり、差が出た場面ではソフトの選び方が結果を分けました。
測るときは、同じ8GBのSDカードと同じUSBメモリを使いました。入れたのは同じ写真50枚と、動画や書類です。戻ったファイルは、元のファイルと1バイト単位で照合しています。

写真50枚のうち、元どおり戻った枚数|5回とも3本にほぼ差なし
数字は50枚中の枚数。下の帯はその割合
消し方
EaseUS
Recoverit
4DDiG
消しただけ
50枚
50枚
50枚
クイックフォーマット
50枚
50枚
50枚
「フォーマットしてください」直後(USB)
50枚
50枚
50枚
ファイルシステムを変えた(USB)
44枚
43枚
44枚
消したあとも撮り続けた(82MB上書き)
17枚
17枚
17枚
EaseUS 20.7.0/Recoverit 14.0.35/4DDiG 10.9.6〜11.0.2.1。2026年8〜9月に測定

この表から言えることは3つです。

  1. 消しただけ・クイックフォーマットしただけなら、3本とも全部戻りました。
  2. 消したあとに使い続けると、動画で差が出ます。
  3. ファイルシステムを変えてフォーマットすると、3本ともほぼ同じファイルが戻りません。
消したあとも撮り続けたら、動画だけ差が出た
同じSDカードで、削除したあとに動画9本と写真15枚(82MB)を撮り足した状態
写真(50枚中)
02550枚
17枚
17枚
17枚
EaseUSRecoverit4DDiG
動画(15本中)
051015本
0本戻らず
15本
15本
EaseUSRecoverit4DDiG
写真は3本とも同じ17枚。動画はEaseUSだけ戻らなかった

動画で選ぶ2本のうちでは、同じ価格で2台分のライセンスが付くRecoveritのほうが安心です。いますぐ2台で使わなくても、もう1台分が手元に残ります。

消しただけなら、名前もフォルダもそのまま戻ります。3本とも88個すべて戻りました。
「フォーマットしますか」を押しただけなら、まだ中身は残っています。今回のSDカードでは、3本とも写真50枚が全部戻りました。
クイックフォーマットとは、数秒で終わるフォーマットのことです。Windowsの標準設定(「クイックフォーマット」にチェックが入った状態)も、今回のカメラの初期化も、これでした。20分以上かかる「通常のフォーマット」をした場合は、別の検証(EaseUS)で1枚も戻りませんでした。詳しくはフォーマット復元の記事にあります。
USBメモリを挿すと「フォーマットしてください」と出る状態でも、押していなければ3本とも写真50枚が戻りました。詳しくはUSBメモリ「フォーマットしてください」の記事にあります。

Windowsのフォーマット画面。クイックフォーマットのチェックと、ファイルシステムの欄

ファイルシステムを変えてフォーマットしたなら、写真は50枚中44枚ほど戻りましたが、書類などに戻らないものもありました。戻らなかったのは、3本で大半が同じファイルでした。
ファイルシステムとは、フォーマット画面で選ぶ「NTFS」「exFAT」「FAT32」のことです。記憶装置の中でファイルをどこに置き、どう管理するかを決める仕組みです。今回はexFATのUSBメモリをNTFSにしました。変えたかどうか分からなければ、気にせず次へ進んでください。
消したあとも撮り続けた・使い続けたなら、上書きされた分は戻りません。ここで初めて、3本に差が出ます。

どうやって測ったかは、よくある質問の最後にまとめました。

なごむ
なごむ

「復元率99.7%」と書いてあっても、消しただけなら私のSDカードでは3本とも同じでした。

買う前に知っておく2つのこと|上書きされた分は戻らない・「見つかった件数」で選ばない

どのソフトを使っても、消したあとに書き込んでしまった分は戻りません。まず、いま何をしてはいけないかを押さえてください。

(1)消したあとに使い続けると、上書きされた分は戻らない。いま「やってはいけない」2つ

  1. 消えたSDカードやUSBに何も書き込まないでください。
  2. 使い続けないでください。写真を撮ることも、ファイルを保存することも上書きになります。

消しただけ・クイックフォーマットしただけなら、消えたのは「目次」で、中身は残っています。そのため今回は、3本とも全部戻りました。
消したあとに使い続けると、中身の上に新しいデータが書かれます。上書きされた分は、どのソフトでも戻りません。

戻るか戻らないかは、「SDカードの中」の状態で決まる
同じ「消えた」でも、SDカードの中は2通り
目次だけ消えた
消しただけ
クイックフォーマットした
目次(消えた)
写真データそのまま無事
3本とも、写真は全部戻った
中身の上に書かれた
消したあとも使い続けた
ファイルシステムを変えてフォーマットした
目次(消えた)
上書きされた部分(戻らない)写真データ残った分は戻ることがある
上書きされた分は、どのソフトでも戻らない

(2)「見つかった件数」で選ばない

スキャンが終わると「3,644件見つかりました」のように出ます。しかし、そのSDカードに入っていた写真は50枚です。
件数や容量が多いのは、同じファイルを何度も数えているためです。件数が多いからといって、性能が高いわけではありません。

「見つかった量」は、実際の中身より多く表示される
USBメモリで88個のファイル(123MB)を削除しただけの状態。戻った数は3本とも88個で同じ
実際の中身 123MB
EaseUS
706MB5.7倍
Recoverit
244MB2.0倍
4DDiG
124MB1.01倍
件数が多いのは、同じファイルを何度も数えているため。多く見つかる=優秀ではない
なごむ
なごむ

「3,000件」と出ても、写真は50枚しか入っていませんでした。

EaseUS Data Recovery Wizard|起動しないパソコンに強く、備えの機能もある

EaseUSを実際に使って分かった、良いところと弱いところです。

良いところ
起動しないパソコンから、データを救出できた
起動しないパソコンのデータ復元画面が、まるでWindowsのデスクトップのようで分かりやすい
起動しないパソコンを、ブート修復でパソコンそのものも直せた
弱ったディスクを先に丸ごと写し、元のディスクに何度も触らずに済む
永続版は、大きな版の更新(19→20)も追加費用なしだった
弱いところ
消したあとも使い続けたSDカードからは、動画が1本も戻らなかった
永続版は3本でいちばん高い(19,690円)

EaseUSが向く人、向かない人は次のとおりです。

向く人
パソコンが起動しない人
消す前の状態を残す備えまで1本で済ませたい人
向かない人
消したあとも撮り続けたSDカードから、動画を戻したい人
価格を抑えたい人(通常価格で比べた場合)

Windowsが立ち上がらない状態から、EaseUSで作った起動用USBで立ち上げると、見た目はふつうのWindowsです。ディスクの管理やブート修復がアイコンで並んでいて、迷いません。
Recoveritと4DDiGは、専用アプリの画面だけが出ます。パソコンが起動せずに困っているときに、見慣れたWindowsの画面で操作できるのは心強い点です。まったく違う画面では、戸惑って当然だと思います。

3本の起動用USBの画面。EaseUSはWindowsのデスクトップのようにアイコンが並び、Recoveritと4DDiGは専用アプリの画面だけが出る

まず無料版で、戻したいファイルが見えるか試してください。

まずは無料で、見えるか確かめる

500MBまで保存できます(SNSでシェアすると2GB)

500MB(SNSでシェアすると2GB)を超えるときや、パソコンが起動しないときは有料版です。

2026年10月31日までは、購入画面でクーポン「HALLO26」が使えます(HALLOの「O」は数字の0ではなく英字のO)。月額・1年・永続のどのプランでも使えます。
1年版では税込13,090円が7,854円(40%オフ)になりました(10月11日に確認)。入力欄は、購入画面の「クーポンコードを使用する」を押すと出ます。

パソコン動かない状態だったらコレ!

業者の機能を備えたプロ仕様

Recoverit|1本で2台分、消したあとも撮り続けたSDカードから動画が全部戻った

Recoveritを実際に使って分かった、良いところと弱いところです。

良いところ
永続版12,980円で2台まで使える
消したあとも使い続けたSDカードから、動画15本を全部戻せた
「顔の細部補正」で、薄暗い顔写真が明るくはっきりした
弱ったディスクを先に丸ごと写し、元のディスクに何度も触らずに済む
Filmoraなどで知られるWondershare製
弱いところ
暗号化されたパソコンは、起動用USBから中身が見えなかった
2009年の起動しないパソコンでは、持ち主のフォルダが一覧に出なかった(戻ったのは88個中13個)
永続版でも、次の大きな版(15)は買い直しと公式に書かれている

Recoveritが向く人、向かない人は次のとおりです。

向く人
消したあとも撮り続けたSDカードから、動画を戻したい人
パソコン2台で使いたい人(1本で2台分)
向かない人
起動しないパソコンや、暗号化されたパソコンを起動用USBで読みたい人

まずは無料で、見えるか確かめる

500MBまで保存できます

500MBを超えるときは有料版です。

データを復元するならこの1本

2台分のライセンスが付いてくる

4DDiG|1台で長く使う人にリーズナブル、消したあとも撮り続けたSDカードから動画が全部戻った

4DDiGを実際に使って分かった、良いところと弱いところです。

良いところ
起動しないパソコンから、約1分で一覧が出て88個中84個を取り出せた
弱ったディスクを先に丸ごと写し、元のディスクに何度も触らずに済む
消したあとも使い続けたSDカードから、動画15本を全部戻せた
永続版は、大きな版の更新(10→11)も追加費用なしだった
無料版はSNSでシェアすると2GBまで保存できる
暗号化(BitLocker)されたパソコンでも、起動用USBで回復キーの画面が出た
弱いところ
付加機能が少ない(EaseUSのChronoSnap、Recoveritの高画質化など)
ライセンスは1台分(Recoveritは2台)

4DDiGが向く人、向かない人は次のとおりです。

向く人
いま消えたデータを戻したいだけの人
パソコン1台で、買い直しなしに長く使いたい人
写真も動画も戻したい人
消したあとも撮り続けたSDカードから、動画を戻したい人
向かない人
AIの高画質化やカラー化まで1本で済ませたい人(別売りの4DDiG File Repair)

まずは無料で、見えるか確かめる

500MBまで保存できます(SNSでシェアすると2GB)

500MB(SNSでシェアすると2GB)を超えるときは有料版です。購入ページにクーポンが出ていれば、それを使ってください。

買い切りで長く使える

永続版は大きな更新も追加費用なし

付いてくる機能の違い|消す前の備えはEaseUSだけ。ディスクを丸ごと写す機能は3本ともある

はっきり差が出るのは、復元のほかに付いてくる機能です。次に消したときの備えや、壊れかけたディスクの扱いまで1本で済ませたい人は、ここで選んでください。

EaseUSRecoverit4DDiG
消す前の状態を残しておく(次に備える) あり(無料) なし なし
弱ったディスクを先に丸ごと写す あり あり あり
内蔵ディスクの健康診断 あり(内蔵のみ) なし なし
AIで高画質化 なし あり(顔の細部補正で効果あり) なし(別売り)

EaseUSの「消す前の状態を残しておく」機能(ChronoSnap)は、無料で使えます。
守りたいフォルダを決めておくと、その時点の中身を保存しておき、消してしまったファイルを一覧から選んで戻せます。試したのは、デスクトップのファイルを1つ消して戻すところまでです。

EaseUSのChronoSnapで、保護したデスクトップの中身を日時を指定して開いた画面
なごむ
なごむ

Macのタイムマシンに似た機能です。

3本とも付いている「弱ったディスクを先に丸ごと写す」は、壊れかけたディスクに何度も触らずに済む方法です。
474GBのディスクを1時間17分(EaseUSで実測)で写し、写したものをそのままスキャンできました。業者が最初にやる手順と同じことを、自宅でできます。

壊れた写真の修復は、3本とも「開けなくなった写真を開ける」ところまでは同じでした。画像そのものが乱れた写真は、どのソフトでも直せません。修復で選ぶ理由はありません。
AIの高画質化はRecoveritだけに付いている機能です。「ピンボケ補正」は、ピンボケや手ブレの写真で効果を実感できませんでした。一方「顔の細部補正」は、薄暗く画質の荒い顔写真を明るくはっきりした顔に仕上げました。古い顔写真をきれいにしたい人には、選ぶ理由になります。

なごむ
なごむ

処理前と処理後を並べて見比べられる画面もRecoveritは秀逸です。

まずは無料で、見えるか確かめる

500MBまで保存できます(SNSでシェアすると2GB)

無料版でどこまで戻る?|写真数十枚なら3本とも無料

有料版が要るのは、無料の枠を超えるか、パソコンが起動しないのどちらかに当てはまる人です。枠は500MB、EaseUSと4DDiGはSNSでシェアすると2GBです。それ以外は、無料版で戻せます。

無料版で保存できる量
最初から使える枠と、増やせるかどうか
EaseUS
500MB
SNSでシェアすると2GBまで
Recoverit
500MB
増やす方法はありません
4DDiG
500MB
SNSでシェアすると2GBまで
今回の写真50枚(122MB)は最初の枠の約4分の1。3本とも無料版で保存できた
122MB500MB

公式サイトの「無料ダウンロード」ボタンから入ると、保存できない体験版になります(3本とも同じ)。
この記事の無料版のボタンは、無料版のページに直接つながっています。

まずは無料で、見えるか確かめる

500MBまで保存できます(SNSでシェアすると2GB)

まずは無料で、見えるか確かめる

500MBまで保存できます

まずは無料で、見えるか確かめる

500MBまで保存できます(SNSでシェアすると2GB)

戻すときは、全部にチェックを入れないでください。元のフォルダ名が見えている側から、欲しいものだけを選びます。
EaseUSは「フォルダ」、Recoveritは「ファイルの場所」、4DDiGは「パス」のタブです。
全部を選ぶと、いらないファイルで無料の枠を使い切り、肝心の写真が保存されないことがありました。

4DDiGの無料版で全部にチェックを入れて復元した結果。無料の枠を使い切り、1664個のファイルが保存されなかった画面

戻ったファイルは、消えたSDカードではなく、別の場所に保存します。パソコンの空きが足りないときは、USBメモリか外付けSSDに保存してください。

スライド式でフタをなくさない

安心のバッファロー製

コンパクトで頑丈

安心のサンディスク製

なごむ
なごむ

まずは無料版で試して、足りなかったらそのとき買えば大丈夫です。

パソコンが起動しないときは、別のパソコンで起動用USBを作る

パソコンが起動しなくなると、過去の膨大なデータが全て失われたように見えます。そのうえ、メールも今進めているファイルも開けず、まったく仕事にならなくなります。いちばん絶望する状況です。

それでも、起動しない原因がWindowsを立ち上げる部分の不具合であれば、中のデータは無事なまま残っています。今回試したパソコンも、その状態でした。
やることは、別のパソコンで「起動用のUSB」を作り、そのUSBから起動して中身を取り出すことです。3本とも作れました。2009年のPanasonic(CF-S8)と、2023年のLenovo(IdeaPad Slim 5)で起動しました。手順は3つです。

  1. 動くパソコンで、USBメモリに起動用USBを作ります。メニューは「起動しないPCから復元」(Recoverit・4DDiGは「クラッシュしたPC」)です。作れないときは、別のUSBで試してください。
  2. 動かないパソコンにそのUSBを挿して電源を入れ、起動メニューでUSBを選びます。
  3. 中身が見えたら写真や書類を選び、同じUSBの空きか別のUSBに保存します。
別の動くパソコンで起動用USBを作り、起動しないパソコンに挿すまでの3つの手順

取り出したデータの保存先は、起動用USBの空きで足りました。別のUSBや外付けドライブを用意しなくても済みます(EaseUSで確認)。
2009年のパソコン・222GBのディスクでは、写真が一覧に見えるまで31分でした。古いパソコンでは、スキャンの途中でソフトが落ちることがあります(今回の2009年機ではEaseUSが3回落ちました。ほかの2本は落ちていません)。写真が見えた時点で取り出してください。

3本とも、同じ2009年のPanasonicで中身を取り出すところまで試しました。EaseUSは31分で写真が一覧に出て、88個すべてが元どおり戻りました。4DDiGは約1分で一覧に出て、88個中84個が元どおり戻りました。
Recoveritは起動はしたものの、持ち主の写真や書類のフォルダが6時間半のスキャンでも一覧に出ませんでした。ディープスキャンで切り出した中から元どおり戻ったのは、88個中13個です。

暗号化されたパソコンは、ソフトより先に「回復キー」を探す

最近のWindowsは、初期設定で暗号化がオンのことが多いです。起動用USBから中身を見るには、48桁の「回復キー」が要ります。キーが無ければ、3本とも中身は見えません。
キーは、Microsoftアカウントに保存されていることが多いです。Microsoftのページで確認できます。

いまパソコンが動いている人は、回復キーが保存されているかを確認しておいてください。2分ほどで済みます。暗号化を解除する必要はありません(解除すると、盗まれたときに中身を読まれます)。

暗号化されたLenovo(Windows 11)で試すと、EaseUSと4DDiGは回復キーの入力画面を出しました。Recoveritは暗号化に気づかず、中身が「未フォーマット」と表示されました。

暗号化されたパソコンを3本の起動用USBで開いたところ。EaseUSと4DDiGは回復キーの入力画面が出て、Recoveritは暗号化に気づかず未フォーマットと表示した

EaseUSだけは、データを取り出したあとに「ブート修復」でパソコンそのものも直せました。ただし、これは起動情報だけが壊れた1台での結果です。原因が違うパソコンで同じように直るかは分かりません。

パソコン動かない状態だったらコレ!

業者の機能を備えたプロ仕様

なごむ
なごむ

保存先も起動用USBの空きで足りました。先に回復キーだけ探しておいてください。

ソフトで無理なとき|異音・認識が不安定・水濡れは業者へ

SDカードやディスクそのものが壊れていると、ソフトは逆効果です。次のどれかに当てはまるなら、操作をやめて業者に相談してください。

  • 挿しても認識したりしなかったりする
  • カチカチ・ジーという音がする、熱を持つ
  • 水に濡れた、落とした

EaseUSには、パソコンの内蔵ディスクの健康状態を見る機能があります(USBメモリやSDカードは見られません)。「良い」なら、ソフトで試す価値があります。
物理的破損のときは、デジタルデータリカバリーのような業者に相談してください。業者の選び方は、復旧業者おすすめ5社の記事にまとめています。

EaseUS DiskHealthで内蔵ディスクの状態が「良い 96%」と表示された画面

よくある質問

返金保証はありますか?

3本で日数が違います。EaseUSと4DDiGは30日、Recoveritは7日です。
「戻らなかったから」という理由だけでは返金されない条件があるので、返金を当てにせず、先に無料版で確かめてください。

Macでも使えますか?

3本ともMac版があります。価格はWindows版と別です。
Mac版のページはこちらです:EaseUS Mac版/Recoverit Mac版/4DDiG Mac版。この記事の実測はWindows版で、Mac版の無料版は試していません。

月額と永続、どちらがいい?

1回きりなら月額で足ります。ただしRecoveritと4DDiGの月額・1年は自動更新なので、終わったら解約を忘れずに。EaseUSの1年版は、購入画面に「自動更新なし」と書かれていました(10月11日に確認)。
永続版は、EaseUSと4DDiGは大きな更新も無料でした。Recoveritは次の大きな版(15)で買い直しになると公式に書かれています。

「修復」機能で選ぶべき?

選ぶ理由にはなりません。同じ壊れた写真6枚を3本にかけたところ、結果は全部同じでした。開けなくなった写真は3本とも開けるようになりましたが、画像そのものが乱れた写真はどれも直せませんでした。
1つ注意があります。修復のあとに「全体が写った小さいファイル」が出ますが、それは写真に埋め込まれた小さな見本で、元の写真ではありません。
壊れた写真や動画を直したいときは、修復専用のソフトのほうが向いています。試した記事はこちらです。

どうやって測りましたか?

3本とも自分で買いました。同じ写真50枚と動画・書類を、8GBのSDカードと57GBのUSBメモリに入れ、消し方を変えて5回測りました。
戻ったファイルは原本と1バイト単位で照合し、1バイトでも違えば「戻っていない」と数えています。
1バイトだけ違う写真は開けることもありますが、数には入れていません。測った日とバージョンは図の下に書いてあります。

まとめ

3本を同じ条件で使い比べ、選び方を流れ図にまとめました。

結論
  • 消しただけ・クイックフォーマットしただけなら、3本のどれを使っても写真は全部戻りました。まず無料版で試してください。
  • 消したあとも使い続けた人は、Recoveritか4DDiGです。上書きされたあとの動画を戻せたのは、この2本だけでした。
  • パソコンが起動しない人、次に備えたい人はEaseUSです。起動用USBでデータを救出し、パソコンそのものも直せました。
  • 戻すだけならRecoveritです。復元できた数も価格も4DDiGとほぼ同じで、2台で使えるライセンスが付きます。

まずは、消えたSDカードやUSBを使うのをやめてください。そのうえで、無料版でスキャンしてみましょう。戻したいファイルの名前が画面に並んだら、どれを買うかはそこから考えれば大丈夫です。

なごむ
なごむ

選び方が分かれば、あとは落ち着いて操作するだけです。

まずは無料で、見えるか確かめる

500MBまで保存できます

症状別に詳しく知りたい人へ

「何をしたか」がはっきりしている人は、その症状の記事のほうが手順が細かいです。