- 大切なデータが消えてしまい、何から手をつけていいのか分からない
- 2度と戻らない家族との写真や会社の重要データが消えて、不安でいっぱい
- データ復元の料金が心配で、なかなか踏み出せない
データを失って途方に暮れているのに、具体的な対応方法が分からないと、不安が募る一方ですよね。
さらに「データ復旧には高額な料金がかかりそう」という心配でますます不安が増してしまいます。
でも安心してください。
データ消失のトラブルは、適切に対応すれば完全無料で大切なデータを取り戻せる可能性が十分にあります。
この記事では、データ復元に定評があり無料で最大2GBまでデータを復元できる「4DDiG(無料版)」を使った解決方法を徹底解説します。データ消失の代表的な事例2つに絞って、
初心者でも画面通りに進めるだけで、確実にデータを復元できる手順をお届けします。
こんな人に向けて記事を書いています
- できれば無料で失ったデータを取り戻したいと思っている。
- 不要だと思って削除し、さらにゴミ箱を空にした後で「やっぱり必要だった」と気づいて後悔で頭が真っ白になっている。
- SDカードに保存していた、家族の二度と戻らない思い出を失ってしまい、胸が締めつけられている。
- USBメモリや外付けHDDに保存していた重要な仕事のデータが消えて、顔から血の気が引いている。
データ消失時にまず注意すべき重要なポイント
データが消えてしまった時、慌てて様々な操作をしてしまうのは危険です。
まずは以下の3点を必ず守ってください。
まず注意すべき重要ポイント
- 物理的破損のデータ復元は専門業者に
- データ消失後はできる限りパソコンの使用を控える
- 復元したファイルの保存場所は別の場所に指定する
①物理的破損のデータ復元は専門業者に
メディアへの強い衝撃や水没などの物理的破損がデータ消失の原因なら、この記事は役に立ちません。
その場合は、メディアを分解して物理的に修復するデータ復元会社に依頼するしか手はありません。無理に個人で対応すると、データ復元の可能性が低くなるので注意をしてください。
②データ消失後はできる限りパソコンの使用を控える

データが完全に消えたように見えても、実際にはハードディスク上にデータの痕跡が残っているケースがほとんどです。
ただし、パソコンを使い続けると新しいデータが書き込まれ、元のデータが上書きされてしまいます。そうなると復元はほぼ不可能になります。
データを失ったことに気づいたら、すぐにパソコンの使用を停止することが重要です。
③復元したファイルの保存場所は別の場所に指定する

先ほど説明したように、データの上書きをしてしまうと復元がほぼ不可能になってしまいます。
そのため、データ復旧ソフトで復元したファイルを同じ保存場所に保存してしまうと、他の消失したファイルのデータが上書きされ復元できなくなる可能性があります。
例えば、Cドライブからファイルを復元する場合は、Dドライブや外付けHDD、USBメモリなどの別の記憶媒体に保存することをオススメします。
4DDiG(無料版)のインストール方法
この記事では、4DDiG(無料版)を使ったデータ復元を行うためインストールが必要となります。
4DDiGのインストールは無料、個人情報入力不要

4DDiGのインストールに料金はかかりません。また、メールアドレスや氏名などの個人情報の登録も不要です。
そのため、個人情報の入力に抵抗がある方や料金面で不安のある方も、安心してインストールできます。
4DDiG(無料版)のインストール

4DDiG(無料版)公式サイトからインストールを行います。
注意点として、ネット検索から「4DDiG」でヒットしたサイトからダウンロードすると、無料で保存ができない別バージョンがインストールされる場合があります。
確実に無料版(最大2GB保存可能)を入手するため、以下の公式リンクからダウンロードすることを強くオススメします。
4DDiGは無料で最大2GBのデータ復元・保存可能
多くのデータ復旧ソフトは「無料」とうたっていても、実際にファイルを保存する段階で有料版への切り替えが必要になります。
しかし、4DDiG(無料版)なら実際にファイルを保存できます。
- 通常:0.5GBまで保存可能
- SNS投稿後:さらに1.5GB追加され、合計2GBまで保存可能
2GBもあれば、通常の写真やExcelファイルはもちろん、5分程度の4K動画程度まで保存できるレベルの容量です。
SNS共有でデータ復元容量を最大2GBにする方法

4DDiGの画面で右上の共有ボタンをクリックします。
もしもこのボタンがない場合には、無料版ではない可能性があるので再インストールすることをオススメします。

共有ボタンを押すと、「X」または「Facebook」から投稿をすることで最大2GBまでデータの復元・保存ができます。
よくあるデータ消失事例2選
データ消失で最も多い以下の2つの事例について、4DDiGを使った復旧方法を徹底解説します。
- データを削除してゴミ箱も空にしてしまった
- SDカード・USBメモリをフォーマットしてしまった
各事例とも、画像を使った分かりやすい手順で、パソコン初心者の方でも確実に操作できるよう詳しく説明していきます。
事例1:データを削除してゴミ箱も空にしてしまった
一般的なデータ消失のパターンです。
ファイルを削除してしまい、さらにゴミ箱まで空にしてしまった場合です。
「ゴミ箱」を空にしたときの復元手順
- 「ゴミ箱」を選択
- 「削除されたファイル」のスキャンタイプを選択
- スキャン完了後、復元したいファイルを選択し「プレビュー」
- 「プレビュー」できない場合は「類似のファイル」
- 「類似ファイル」をプレビュー
- 復元ボタンを押しファイルを保存する
①4DDiGの「ゴミ箱」を選択

例として、PDFファイルをゴミ箱に入れてから、うっかりゴミ箱を空にしてしまった状況で解説します。
この場合は「ゴミ箱」を選択してスキャンを実行します。
②「削除されたファイル」のファイルタイプを選択

削除されたファイルのタイプを選択します。PDFやExcelファイルの場合は「ドキュメント」を写真や画像の場合は「写真」を選択します。
ファイルタイプの指定は省略できますが、指定することでスキャン時間を短縮でき、目的のファイルを素早く見つけられます。
ファイル形式が分かっている場合は必ず選択してください。
③スキャン完了後、復元したいファイルを選択し「プレビュー」

目的のファイルを見つけたら、そのファイルを選択して右クリックし、「プレビュー」を選択します。プレビューが正常に表示されれば、復元成功率は非常に高い状態です。
④・⑤は省略し、⑥に進み復元作業を進めましょう。
今回は、プレビューがうまく表示されなかったケースをご紹介します。
下図のように、プレビューを実行しても内容が正しく表示されず、このような場合は復元が困難な状態を示しています。
このような場合は、④に進んでください。

④「プレビュー」できない場合は「類似のファイル」

目的のファイル名で見つからない場合でも、別のファイル名で残っている可能性があります。
これを確認するには、消失したファイルを選択した状態で右クリックし、「類似のファイル」を選択してください。
⑤「類似ファイル」をプレビュー

この類似のファイルは、「最終更新日時が同じ」という理由で検出されたアルファベットの名前のファイルでした。
これらのファイルを一つずつプレビューにかけていくと、無事プレビューが成功しました。

⑥復元ボタンを押しファイルを保存する

プレビューで確認したファイルで「復元」ボタンを押すと、消失したはずのファイルを保存することができます。
その時の注意点は、ファイルが消えた場所と同じ場所に保存をしないことです。
今回は、ゴミ箱(Cドライブ内)だったため、USBメモリなど他の場所に保存を行います。

保存場所を変えることに注意をしてください。
事例2:SDカード・USBメモリをフォーマットしてしまった
デジカメのSDカードや重要なデータが入ったUSBメモリを誤って削除やフォーマットしてしまうトラブルも頻繁に発生します。
SDカード・USBメモリをフォーマットしてしまった対応手順
- 4DDiGで対象メディアを選択
- ファイルタイプを選択
- 復元可能なファイルをプレビュー機能で確認
- 復元ボタンを押しファイルを保存する
①4DDiGで対象メディアを選択

パソコンにSDカードやUSBメモリなど対象のメディアを接続します。
4DDiG「外付けドライブ」から対象のメディアを選択します。
②ファイルのタイプを選択

今回は、写真を復元したいので「写真」を選択します。
③復元可能なファイルをプレビュー機能で確認
スキャンが終了すると、2,871枚の紛失した写真データが検出されました。
写真は一つ一つに名前をつけていないことが多いため、名前で検索することが難しいファイル形式です。
今回は、まずプレビューボタンを押して、画像を一つ一つ確認して目的のファイルを探しました。

左側のサムネイルにプレビューが一覧で表示されるので、思ったよりも短い時間で目的のファイルを探し出すことができました。

条件を絞り込んで目的のファイルを探し出す
今回は、2,871枚の画像検出でしたが、人によってはもっと膨大な数の画像が検出されるはずです。
そんな時に、スムーズに探し出すために、条件設定を行うことができます。
まず、「ファイルのタグ」から撮影機材で絞り込むことができます。
今回は、iPhoneで撮影した写真を探していたのですが、「Apple iPhone14Pro」というところまで絞り込むことができました。

次に、変更された時期が分かっている場合には、「本日」「過去30日間」と指定をすることができます。

ファイル形式によっても、絞り込むことが可能です。
④復元ボタンを押しファイルを保存する

プレビューで表示されている画像を「保存」する際には「復元」ボタンを押し、保存場所を選択します。
その際の注意点は、元の場所には保存しないことです。
今回は、USBメモリのデータを復元したため、Cドライブなど別の場所に保存をします。

まとめ
この記事では、4DDiG(無料版)を最大限使ってデータを復元する方法について解説しました。
データ復元を行う前に注意すべきことは以下の3点です。
- 物理的破損のデータ復元は専門業者に
- データ消失後はすぐにパソコンの使用を控える
- 復元したファイルは必ず別のドライブに保存する
4DDiG(無料版)で実際に無料でデータの復元から保存まで行うポイントは以下の2点です。
- 4DDiG(無料版)の正しいサイトからダウンロードする
- SNS(X/Facebook)投稿を行い、データ保存容量を最大2GBまで上げる
また、発生頻度の高い以下の2つの事例の具体的なデータ復元方法を解説しました。
- 事例1:データを削除してゴミ箱も空にしてしまった
- 事例2:SDカード・USBメモリをフォーマットしてしまった
重要なポイントは以下の2点です。
- プレビューでうまくいかなくても「類似のファイル」にデータが残っていることがある
- うまく条件の絞り込みを行えば、膨大な候補ファイルから目的のファイルを見つけやすい
「2度と撮影できない家族の写真」や「重要な仕事のデータファイル」を失うショックは計り知れません。
しかし、今回ご紹介した手順に従って4DDiGを活用すれば、「高確率」かつ「完全無料」でデータを取り戻すことができます。
大切なデータを失ってしまった時は、この記事の内容を思い出して冷静に対処されることをオススメします。
【参考記事】
最強の外付けHDDデータ復旧フリーソフト5選