- 個人情報が盗み見されていないか不安。
- VPNで何ができるのか良く分からない。
- VPNサービスがたくさんありすぎて、何がいいか良くわからない。
インターネットのセキュリティを強化するVPNはコロナ禍から、利用する人が急激に増えています。
しかし、あまり考えずにVPNサービスを選ぶと、安全になるどころか危険に巻き込まれる可能性があります。
この記事では、VPNの主要VPNサービス5社を徹底比較してみました。
最後まで読めば、VPNサービスの違いが明確にわかって納得の行くVPN選びができるはずです。
- ほとんどの人は、「NordVPN」を選んでおけば間違いはない。
- 用途・料金によってExpress、Surfsharkを比較検討。
- 無料VPNはできる限り使わないほうが良い。
VPNとは
VPN(Virtual Private Network)とは、実際に専用線を引くことなく安全なインターネットを実現する技術です。
セキュリティ上、最も安全に通信を行うためには拠点同士を専用線で繋ぐことです。
しかし、それには膨大なコストがかかってしまいます。
そこで、3つの技術(①トンネリング、②カプセル化、③認証)を駆使して仮想的な専用線を引くことで、飛躍的に通信のセキュリティーを強化することができるのがVPNです。
また、VPNはアクセスしている場所をコントロールすることもできます。
あたかも別の国からインターネットにアクセスしている状態にすることで、普通にインターネットを繋いでいるだけでは視聴できない他国のサイトにアクセスできるメリットもあります。
VPNを使うべきシチュエーション
VPNは以下のようなシチュエーションで力を発揮します。
- Free Wi-Fiを使う時。
- リモートワークをする時。
- 海外旅行・海外移住で日本と同じネット環境にしたい時。
- 中国でGoogle、Instagram等を使いたい時。
- VOD・ホテルなどの価格を抑えたい時
Free Wi-Fiを使う時
カフェやコンビニ、駅、ホテルなどのFree Wi-Fiは本当に助かりますよね。
私も良く利用しています。
しかし、セキュリティーの観点からFree Wi-Fiはとても危険な環境です。
セキュリティが脆弱なFree Wi-Fiは数多く存在しています。
悪意のある第3者によって大切な情報を盗聴されたり、マルウェアを仕込まれてパソコンやスマホ自体を乗っ取られる可能性もあります。
信頼できるVPNサービスを使うことで、安心してFree Wi-Fiを使えるようになります。
リモートワークをする時
コロナ禍からリモートワークが一般的になりました。
しかし、Free Wi-Fiでのリモートワークはもちろんのこと、自宅での作業でもセキュリティは脆弱である可能性があります。
信頼できるVPNを使うことで、会社の機密データの漏洩を未然に防ぐことができます。
海外旅行・海外移住
海外からだと制限を受けるサービスには以下のようなものがあります。
- 日本独自のVODサービス(U-NEXT、dTV、AbemaTV、NHKオンデマンド、TVerなど)は視聴できない。
- Prime Video、Netflixなど世界中で展開されているVODサービスは視聴できるコンテンツが制限される。
- PayPayの送金はできない。
これらは、著作権等の問題から、指定の国以外のIPアドレスからのアクセスを制限しています。
日本で使用・契約しているものは、海外にいてもいつも通りに使いたいですよね。
VPNを使うことで、海外にいながら日本と同じサービスを利用できるようになります。
中国でGoogle、Instagram等を使いたい時
中国ではGoogle(検索、マップ等)をはじめ、SNS(Instagram、X等)、YouTube、ChatGPTなどアメリカのサービスは軒並み使えません。
中国に住んでいる日本人は約11万5千人。
日系企業の駐在員は、普段使っているサービスが使えないのは悲しすぎますよね。
中国で使用できるVPNを使えば、日本にいる時と同じようにGoogle等のサービスを安全に使うことができます。
世界中の Netflixを楽しみたい時
Netflixは国によってコンテンツが変わります。
VPNを使うことで、アメリカ版 Netflixや韓国版 Netflixなど、普通に使っていては見ることができないコンテンツを無料で見ることができます。
VOD・ホテルなどの価格を抑えたい時
日本 | 他国 | |
---|---|---|
Netflix(スタンダードプラン) | 1,490円 | 1,058円(トルコ) |
YouTube Premium | 1,280円 | 866円(ペルー) |
VODサービスは契約をする国によって価格が変わります。
VPNで契約する国を変更することで、安い価格でVODサービスを利用できる可能性があります。
しかし、契約国以外からのIPアドレスを制限する規制が日々進んでおり、利用規約に抵触する可能性があるので自己責任でお願いします。
ホテルは、アクセスをしている国のIPアドレスやCookieなどから価格を柔軟に変更するダイナミックプライジングを採用している場合があります。
外国のホテルはもちろん、日本のホテルでもインドネシアなど他の国のIPアドレスから予約をすることで安く購入することができる可能性があります。
どのVPNサービスを選べばいいのか?
VPNサービスは海外・国内で多数のサービスが存在しています。
選ぶべき条件は以下のとおりです。
- セキュリティが強固
- VPNサービス自体が個人情報を収集していない
- 回線速度が早い
- 良心的な価格
- サーバー数・サーバー設置国が多く、サーバーの質が良い
結論をいうと、おすすめのVPNサービスは上の図の左上にある3つのサービス(NordVPN、ExpressVPN、Surfshark)です。
(上の図で左にいくほど性能が高い、下にいくほど価格が安い)
- 安全性・回線速度・価格とも高レベル→NordVPN
- 老舗の安心感と確かな実績→ExpressVPN
- 回線速度はやや遅いが価格が安い→Surfshark
特にこだわりがなければNordVPNを選んでおけば間違いはありません。
なぜ無料のVPNを使ってはいけないのか?
VPNを無料で使いたい人が多いと思いますが、おすすめできません。
一番の問題は個人情報の取り扱いです。
VPNサービスを使うということは、個人情報を含むすべての情報が必ず契約しているVPNサーバーを経由することになります。
そのため、信頼できないVPNサービスを使うと、個人情報をブローカーに販売されるおそれがあります。
特に、無料VPNは、高い確率で個人情報を収入源として利用していると言われています。
VPNサービスは世界中にサーバーをたくさん設置する必要があり、莫大な資金が必要なので個人情報から収入を得るのは当然とも言えます。
個人情報流出のリスクがあるならVPNやらないほうがまし。
もちろん、直接個人に被害が及ぶような個人情報の利用のされ方は少ないとは思いますが、気持ちの良いものではありませんよね。
無料VPNはサーバーの設置数、設置国が少なくセキュリティの暗証化技術・プロトコルも古い規格を使っていることが多いので、回線速度・安全性も低いケースがほとんどです。
VPNサービス比較【一般】
NordVPN | ExpressVPN | Surfshark | セカイVPN | 筑波大学VPNGate | |
---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 550円〜1,960円 | 約1,034円〜2,007円 | 308円〜2,308円 | 1,100円 | 無料 |
プライバシーポリシー | ノーログポリシー&第3者監査機関の証明 | ✕ | ✕ | ||
サーバー設置国 | 111ヶ国 | 105ヶ国 | 100ヶ国 | 10ヶ国 | 237ヶ国 |
サーバー台数 | 6,445台 | 3,000台以上 | 3,200台以上 | 数十台 | 5,790台 |
最大同時接続デバイス数 | 10台 | 8台 | 無制限 | 3台 | 無制限 |
返品保証 | 30日間 | 2ヶ月無料 | ー |
代表的なVPNを比較してみました。
価格と安全性、回線速度のバランスが一番良いサービスは「NordVPN」です。
価格はやや高いものの、NordVPNと双璧の性能と老舗の安心感があるのが「ExpressVPN」。
価格が安く、同時接続デバイスが無制限である「Surfshark」。
価格が高く、個人情報保護に不安があり、回線速度が遅いが、2ヶ月無料で使えて国産の「セカイVPN」。
サーバーがボランティアで提供されているため、プライバシー・セキュリティに不安はあり、回線速度も遅いが無料VPNの中では、信頼できる筑波大学VPNGate。
VPNサービス比較【価格】
NordVPN | ExpressVPN | Surfshark | セカイVPN | 筑波大学VPNGate | |
---|---|---|---|---|---|
月額料金(1ヶ月契約) | 1,960円 | 12.95USD (約2,007円) | 2,308円 | 1100円 | 無料 |
月額料金(6ヶ月契約) | ー | 9.99USD (約1,548円) | ー | ー | 無料 |
月額料金(1年契約) | 690円 | 6.67USD (約1,034円) | 418円 | ー | 無料 |
月額料金(2年契約) | 550円 | ー | 308円 | ー | 無料 |
VPNサービスは契約期間で価格が大きく変わります。
バランスでみると「NordVPN」、長期で安いのは「Surfshark」です。
VPNサービス比較【安全性】
NordVPN | ExpressVPN | Surfshark | セカイVPN | 筑波大学VPNGate | |
---|---|---|---|---|---|
暗号化技術 | AES-256-GCM | AES-256-CBC | AES-256-GCM | AES-256 | ボランティアサーバーによる |
プライバシー | ノーログポリシー&第3者監査機関の証明 | なし | なし | ||
キルスイッチ | ◯ | ◯ | ◯ | なし | なし |
その他 | CyberSec (脅威保護), Double VPN (二重VPN), Onion Over VPN | TrustedServer (RAMディスクサーバー) | CleanWeb (広告・トラッカーブロック), Bypasser (スプリットトンネリング), Camouflage Mode (難読化) | なし | なし |
AES-256は業界標準の強力な暗号化方式です。その中でも「NordVPN」と「Surfshark」に採用されている「AES-256-GCM」は最新の規格です。
プライバシーはVPNを提供している会社自体が、個人情報を保管・利用をしていないノーログポリシー「NordVPN」「ExpressVPN」「Surfshark」では宣言し、かつ第3者監査機関の認証も得ており信頼できます。
キルスイッチはVPNの接続が切れた場合に、自動的にインターネットの接続も切断することで安全性を高める機能です。
VPNサービス比較【中国で使用できるか?】
NordVPN | ExpressVPN | Surfshark | セカイVPN | 筑波大学VPNGate | |
---|---|---|---|---|---|
中国での使用可否 | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ |
中国ではグレートファイアウォールという情報検閲システムがあります。
このシステムによって、インターネット通信を監視・検閲し特定のサイトにアクセスできないようになっています。
例えば、Google、Facebook、X(旧Twitter)、YouTube、ChatGPTや政治・人権問題に関するサイトは見えないようになっています。
VPNを使えば、国のIPアドレスを変更して日本と同じ通信環境にできるのですが、VPN自体も使えなくするように規制をかけられているため、使えるVPNは限られます。
「NordVPN」「ExpressVPN」「Surfshark」は中国でも使用できることが確認されています。
しかしながら、状況次第で使えなくなることもあるため、中国に行く前に、複数の信頼できるVPNを契約することがおすすめです。
VPNサービス比較【ストリーミングブロック回避】
NordVPN | ExpressVPN | Surfshark | セカイVPN | 筑波大学VPNGate | |
---|---|---|---|---|---|
Netflix | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ |
Hulu | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ✕ |
Amazon Prime Video | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ✕ |
Disney+ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ✕ |
BBC iPlayer | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ✕ |
Netflixなどのストリーミングサービスは、コンテンツの著作権やラインセンス契約を守るために配信地域を制限しています。
これを「ジオブロック」といいます。
「NordVPN」「ExpressVPN」「Surfshark」はストリーミングブロックが回避できることが確認されています。
ただし、VODサービスも日々規制を強めているので状況により状況が変わることがあります。
VPNサービス各社の特徴
NordVPN
ユーザー数1400万人の世界最大のVPNサービス。
安全性・プライバシー・速度がトップレベルにもかかわらず価格は良心的。
サーバー数、設置国も多く選択肢が多い。
世界地図から直感でサーバー国を直感で選べるインターフェイスで使っていて面白い。
これといった弱点がないので、「NordVPN」を選んでおけば間違いはないといえる。
\ NordVPN 73% オフ + 3 ヶ月延長/
オンラインを安全に、世界で最も使われているVPN
https://be-habit.com/noravpn-review/ExpressVPN
ユーザー数400万人の老舗VPNサービス。
企業も採用している安心感があり、安全性・プライバシー・速度がトップレベル。
やや価格は高いが品質は間違いない。
\ 世界トップレベルの安全性・速度/
老舗の安心感
Surfshark
有料のVPNサービスで最大同時接続デバイス数が無制限なのは唯一無二。
プライバシーポリシー、安全性のレベルも高く、やや回線は遅いものの価格が安い。
コスパ最高のVPNサービス。
\ コスパ最高のVPNサービス/
最大同時接続デバイス 無制限
セカイVPN
日本の会社 インターリンク社が展開しているVPNサービス。
1995年からインターネットサービスを開始した老舗プロバイダー。
正直なところ、速度、プライバシーポリシー、安全性、サーバー数、サーバー設置国数など他社に見劣りする。
価格も1ヶ月プランのみで割高だが、2ヶ月無料お試しがある。
\日本の老舗プロバイダー/
2ヶ月無料お試し
筑波大学VPNGate
筑波大学が研究目的で運用しているVPNサービス。
完全無料で使うことができる。
VPNサーバーは世界中のユーザーがボランティアで提供している。
しかし、ボランティアの中には悪意をもったユーザーが混ざっている可能性があります。
通信速度・安定性、安全性、セキュリティポリシーに不安があるため、貴重なデータの送受信はしないこと賢明です。
VPNのデメリット
回線速度の低下
VPNを使うには、専用のVPNサーバーを経由する必要があるため、一般的に速度は遅くなります。
速度は、VPNサーバーのサーバーの性能、数と比例します。
サーバーを設置するには多額の資金が必要なので、信頼できるVPNサービスだと全く問題ない回線速度ですが、サーバーにお金がかけられないVPNサービスだと使用に耐えない速度まで遅くなってしまいます。
無料VPNは速度面でも遅くて使えない。
見ることができないサイトが存在する
VPNに接続していると特定のサイトにアクセスできない場合があります。
理由は、国のIPアドレスをブロックしている場合や、セキュリティ対策等があります。
いずれも設定で解決できる問題です。
有料VPNサービスは海外の会社が多い
安全性・速度・価格等で高いレベルのVPNサービスはいずれも海外製です。
「NordVPN」「ExpressVPN」「Surfshark」のサイトは日本語なので手続きで困ることはありません。サポートも「NordVPN」だとすべて日本語で対応できますが、少し英語がになる場合があります。
どうしても日本のVPNサービスを使いたい場合は「MillenVPN」がオススメ。
サーバーの数も多く、速度・価格等のレベルが日本のVPNサービスでは頭一つ抜けています。
よくある質問
VPNは違法なの?
VPNサービスは違法ではありません。
それどころか、セキュリティ強化のため、VPNを推奨している会社が多くあります。
もちろん、VPNサービスを使うなかで著作権侵害やハッキングを行えば違法になります。
また、中国、北朝鮮、ロシア、イランなどの国では、認可されたVPN以外は禁止されています。
設定が難しくないか?
設定はかなり簡単です。
「NordVPN」「ExpressVPN」「Surfshark」などの有料VPNサービスはシンプルそのものです。
なぜVPNが普及していないか?
日本のVPNのサービスの認識率・使用率は他国に比べて著しく低い状態です。
他国に比べて、オンラインプライバシーに対する意識がそれほど高くないことが影響していると思われます。
とはいえ、他国に比べてネット犯罪が少ない訳ではないので、今後はVPNサービスがより普及することが予想されます。
ネット被害に遭ってしまったら‥‥
VPNは暗号化技術によって、乗っ取り、ウィルス・マルウェア感染、クレジットカードなどの個人情報の漏洩などのネット被害に遭う可能性を大きく減らしてくれます。
しかし、それでもネット被害に遭わないとは限りません。
例えば、メールに添付されたエクセルのマクロを実行したら感染するようなマルウェアはいくらVPNで通信が暗号化されていても、アンチウィルスソフトを入れていても感染してしまいます。
感染してしまうと「重要な情報を盗み取られる」「ランサムウェアに感染する」「メールをやり取りしている関係者にウィルスをばら撒かれて加害者になってしまう」など甚大な被害を被ります。
突然ウィルス・マルウェアに感染してしまうと、パニックになってどうすればいいか分からなくなりますよね。
そんな時は、自分の判断で行動せずに専門家に相談することも視野に入れておいた方が良いです。
特に会社で取引先に関わる被害だと、信用問題にもなりますので、ネット被害を取り扱う専門業者への相談が有力な選択肢になります。
\24時間365日、最短30分のスピード対応/
相談・見積もり無料
まとめ
VPNサービス5つを徹底比較しました。
- 弱点がなく万人におすすめできる「NordVPN」
- 老舗の安心感の「ExpressVPN」
- コスパのいい「Surfshark」
その中でも、「NordVPN」は安全性・速度・価格の総合力で間違いがないサービスです。
NordVPN は73% オフ + 3 ヶ月延長の限定キャンペーンを実施しており、VPNをスタートさせるには良いタイミングです。
ネットの安全性に不安を抱えている方、海外旅行・在住の方は導入を検討する価値があります。
\ NordVPN 73% オフ + 3 ヶ月延長/
オンラインを安全に、世界で最も使われているVPN