- 表形式のPDF資料のソートをしたい
- スライド形式のPDF資料にアニメーションをつけたい
- 文書形式のPDF資料を部署メンバー全員で修正したい
仕事をしていると、PDFで資料をもらうことが多いですが上記のようなことで頭を抱えることは少なくないのではないでしょうか?
この記事では、PDF編集ソフト「PDNb」のPDFをExcel、PowerPoint、Wordなどの形式に変換する機能に絞って使い方と活用事例について徹底解説します。
私は20年以上事務に携わり、PDFに関する多くの悩みに向き合ってきました。複数の編集ソフトを仕事で試行・検証して得た知見から、実務で再現できる活用法をご紹介します。
PDNobの変換機能 概要
PDFをExcel・Word・PowerPointに変換する意義
PDFは本来“閲覧向け”ですが、PDNobなどのPDF編集ソフトを使えばPDFのままテキストや図形の修正が可能です。
それでも、目的別にOffice形式へ変換するメリットは大きいです。
変換フォーマット | メリット |
---|---|
Excelに変換 | 並べ替え・フィルター・関数・ピボット・マクロなど、手作業だと時間がかかる処理を一瞬で自動化 |
PowerPointに変換 | アニメーション、スライドマスター、テンプレート適用で“伝わる見せ方”に作り直せます |
Wordに変換 | 本格編集、マクロで自動化 |
PDF編集ソフトは全員が利用できるわけではありません。
共同作業時はPDFをExcel/Word/PowerPointへ変換して進めると確実です。
ちょっとした変更はPDF上で、本格的な編集時はOffice形式で行うのが最適解です。
PDNob変換機能でできること
PDNob変換機能でできること
PDNobの変換機能でできることは、以下の3点です。
- PDFからExcel・Word・PowerPointなどに変換する
- Excel・Word・PowerPointなどからPDFに変換する
- たくさんのファイルを一括処理(バッチ処理)
「一括処理(バッチ処理)」に関しては、複数のPDFを個別に開いて→変換→完了を待って→次のファイル…を繰り返すのは非効率です。
PDNobなら一度にまとめて変換指示でき、後は待つだけ。
待ち時間が消え、作業の抜け漏れも防げます。
PDFからExcel・Word・PowerPointに変換する
PDFからExcelに変換する
PDFからExcelに変換する方法

名前、住所、電話番号の一覧表のPDFをPDNobで開けます。
「変換」タブの「Excelに変換」をクリックします。

次にExcelに変換するページ、保存先を指定し「変換」ボタンをクリックします。

エクセルに完全に変換されました。
Excelに変換するメリット
PDFの一覧表をExcelに変換するメリットはたくさんあります。
- 追加・更新が簡単
- 並べ替え・検索が自由
- 郵送業務に活用できる
- 共有・保管に便利
- 活用の幅が広い
追加・更新が簡単
- 新しい人が来たときも、行を追加するだけで反映できる。
- 名前や住所の変更もすぐに修正可能。
並べ替え・検索が自由
- 名前を「あいうえお順」や「NO順」で並べ替えできる。
- 特定の人を検索してすぐに見つけられる。
郵送業務に活用できる
- Wordと差し込み印刷を連携させれば、封筒やハガキの宛名印刷も一括で可能。
- VLOOKUP関数などを使って、宛名ラベルや住所シールを自動で作成できる。
共有・保管に便利
- Excelファイルを共有フォルダやクラウドに置けば、複数人で同じ名簿を利用できます。
活用の幅が広い
- 出欠管理表や連絡網と組み合わせて利用できる。
- 住所や地域ごとに人数を集計するなど、ちょっとした統計にも使える。
PDFからWordに変換する
PDFからWordに変換する方法

文書形式の書類を開いた状態で「変換」タブから「Wordを変換」を選択します。

ページ、保存先を指定します。

ワードに変換することができました。
Wordに変換するメリット
PDFの文書をワードに変換するメリットは以下の通りです。
- 効率的に編集できる
- 共有・保管に便利
効率的に編集できる
PDNobを使えば、誤字脱字などのちょっとした編集をPDFのまま容易に行うことができます。
しかし、長文の追記や手直しをするならWordに変換した方が圧倒的に効率的に編集できます。
共有・保管に便利
Wordファイルを共有フォルダやクラウドに置けば、複数人で同じ名簿を利用できます。
Word変換時のレイアウト崩れの程度
PDFをWordに変換する時には、レイアウト崩れが起こります。
これは、PDNobに限った話ではなく、他のPDF編集ソフトでも起こる現象ですが、PDNobにてどの程度のレイアウト崩れが起こるかについて解説します。

まず、元のPDFでは円グラフの右側に文字が配置されていますが、Wordに変換した際には円グラフはテキストの上に配置されてしまいました。

Wordに変換した際には、不要なスペースが発生した箇所がありました。
印象としては、この程度のレイアウト崩れであれば十分実用に耐えられるレベルです。
段組については、Word上でレイアウトし直せば問題なく、不要なスペースがあってもWordでは自動的に誤字だと思われる部分が波線で表示され手で直せば問題ありません。

多少レイアウト崩れがあっても、全て転記するより効率的!
PDFのレイアウトを完全に再現することは不可能であるため、レイアウトを絶対に崩していけない場合にはPDFのまま編集を行うことの一択となります。
PDFからPowerPointに変換する
PDFからPowerPointに変換する

スライドサイズのPDFを開いた状態で変換タブから「PowerPointに変換」をクリックします。

変換するページ指定や保存先を設定します。

パワーポイントに変換できました。
PowerPointに変換するメリット
スライドのPDFをPowerPointに変換するメリットは以下の通りです。
- 配布されたPDFスライドの内容を変更できる
- アニメーションが使える
配布されたPDFスライドの内容を変更できる
スライドを配布はほとんどの場合PDFで行われます。
その資料を自分なりに転用したいと思ってもできないため、全て転記するしかないのが実情ではないでしょうか?
PDFをPowerPointに変換することで、自分なりにアレンジをしてプレゼン資料を素早く作ることができます。

転用する時には作成者に許可を取ってください。
1からプレゼン資料を作らなくても済む効果は非常に大きい!
アニメーションが使える
プレゼンをする時に、重要なファクターがアニメーション。
PowerPointなら自由にアニメーションの設定ができます。
PowerPoint変換時のレイアウト崩れの程度

今回、スライド形式のPDFをパワーポイントにした結果、レイアウト崩れはかなり少なかったです。
一部改行の場所が違っているなどはありましたが、少し修正をする程度で済みそうです。
Excel・Word・PowerPointからPDFに変換
PDFに変換するメリット
どのデバイスでも同じ見た目を担保できる

Excel・Word・PowerPointなどのOfficeファイルは、相手が同じソフトを持っていないと正しく表示されないことがあります。
特に最近はOfficeソフトが高価なため、Googleスプレッドシートや無料の代替ソフトで開かれるケースが増え、レイアウトが崩れることも少なくありません。
その点、PDFであればフォントやレイアウトが固定されるため、どのデバイスでも同じ見た目を担保できます。
相手の環境に左右されず、製作者の意図通りに資料を共有できるのは大きなメリットです。
ChatGPTなどのAIの認識精度が良い

ChatGPTやGemini、NotebookLMなどのAIは、ファイルをアップロードして利用することで真価を発揮します。
ただし、アップロードできない形式や、認識精度が低い形式のファイルも存在します。
その点、PDFはほとんどすべてのAIに対応しており、認識精度も高く扱いやすいフォーマットです。
そのため、ファイルをPDFに変換しておくことには大きな意味があります。
Goodnotesなどノートアプリに読み込みができる

GoodnotesはiPadを代表するノートアプリです。
手書きノートアプリだと思われがちですが、実はPDF管理アプリとして非常に優秀です。
PDFを簡単に取り込むことができ、取り込んだPDFは手書きで書き込み、フォルダ管理も容易で仕事・勉強の効率が大きく上がります。
バッチ処理でPDF変換するのがベスト
たくさんのファイルを1つ1つPDFに変換するのは面倒です。
PDNobのバッチ処理なら、複数のファイルを選択して一度にPDFに変換できます。
複数のファイルの変換をしている時間を別の作業に使うことができて仕事や効率が大きく上がります。
PDNob変換機能の特徴
初心者にも分かりやすいインターフェイス
PDNobの特徴は初心者でも迷うことなく操作できる分かりやすいインターフェイスです。
マニュアルを読まなくても、おそらくこのボタン、という感覚で使うことができます。
無料版でも使用可能(回数制限あり)
PDFの変換機能は、PDF編集の機能でも付加価値が高いため、有料にしないと使えなソフトがほとんどです。
PDNobは無料でも週1回は行うことができます。
まとめ
PDNobの変換機能の使い方、活用法を解説しました。
PDFをExcel・Word・PowerPointに変換することで、下記のような機能を使え仕事の効率が大幅にアップします。
- 【Excelに】並べ替え・フィルター・関数・ピボット・マクロなど、手作業だと時間がかかる処理を一瞬で自動化
- 【PowerPointに】アニメーション、スライドマスター、テンプレート適用で“伝わる見せ方”に作り直せます
- 【Wardに】本格編集、マクロで自動化
一方、Excel・Word・PowerPointをPDFに変換することで、以下のようなメリットがあります。
- どのデバイスでも同じ見た目を担保できる
- ChatGPTなどのAIの認識精度が良い
- Goodnotesなどノートアプリに読み込みができる
また、変換を一つ一つ行うと時間がかかりますが、バッチ処理で無駄な時間を費やさずに変換できます。
あなたもPDNobの変換機能を使って、仕事や勉強の時間対効果をあげてみませんか?