海外旅行中でインターネットを使いたい!でも「どうやってインターネットを使えばいいの?」、「高額請求が心配…」、「安全に使えるか不安」といった悩みはありませんか?
この記事では、海外旅行中にインターネットを使う5つの方法を、メリット・デメリット、利用のしやすさ、セキュリティ面を踏まえて解説します。
これを読めば、あなたにぴったりのインターネット接続方法が見つかり、安心してお得に海外でインターネットを楽しむことができるはずです!
- ahamo・楽天モバイル契約者は、そのまま利用するのが一番お得。
- 無難さを最優先する人は、レンタルWi-Fiが安心。
- eSIM対応スマホ(iPhone XR以降)を持っていれば価格の安さ・使いやすさでeSIM一番おすすめ。
- 現地のフリーWi-Fiでは個人情報を絶対取り扱わない、もしくはVPNを利用する。
海外でのインターネット接続 5つの方法
海外旅行中にインターネットを使うには、以下の5つの方法があります。
それぞれに利点や注意点があるので、あなたの滞在期間や用途に最適な方法を選んでください。
- 海外ローミング
- レンタルWi-Fiルーター
- 現地のフリーWi-Fi
- 現地プリペイドSIM
- eSIM
海外ローミング | レンタル Wi-Fiルーター | フリーWi-Fi | 現地 プリペイドSIM | eSIM | |
---|---|---|---|---|---|
事前準備の手軽さ | ○ | △ | ◎ | △ | ○ |
設定の簡単さ | ○ | ○ | △ | △ | ○ |
持ち運びの身軽さ | ◎ | △ | ◎ | △ | ◎ |
セキュリティーの高さ | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
複数端末での利用のしやすさ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ |
価格 | ○〜× | △ | ◎ | ○ | ○ |
滞在期間 | 〜15日 | 短期 | ー | 短期〜長期 | 短期〜長期 |
1. 海外ローミング
海外ローミングは、日本の携帯電話キャリアの契約をそのまま海外で使う方法です。
特別な設定は不要で、旅行先に到着したらすぐにインターネットに接続できる手軽さが魅力です。
おすすめはahamo、楽天モバイルの二択!
海外ローミングでおすすめするキャリアはahamo、楽天モバイルです。
キャリア | 料金プラン |
---|---|
ahamo | 30GBで2,970円定額(日本と同じ) |
楽天モバイル | 海外2GB無料、1GB追加購入500円 |
SoftBank Global 海外パケットし放題 | 1日使い放題 2,980円 |
docomo 世界ギガ使い放題 | 1日使い放題 2,980円 |
docomo そのままギガ | 日本で契約しているプランの容量を使用+1時間200円、24時間980円、7日間5,280円など |
au海外放題 | 日本で契約しているプランの容量を使用+24時間1,000円など |
海外ローミングが後からとんでもない請求になる理由は、日本で適用されている定額プランが対象外になるためです。
その点、ahamoは日本の定額プラン30GB、2,970円がそのまま適用される唯一のキャリアです。
海外で簡単・安全・大容量のネット環境を実現するには最有力プランです。
ahamoは2024年10月から料金そのままで20GBから30GBに使える容量が増えました。
楽天モバイルは日本で契約しているプランの容量とは別に、海外ローミング2GBが無料でついてきます。
容量が足らなくなった場合は、1GB500円でチャージできます。
ある程度しっかり使いたい人はahamo、短期間の旅行であまりネットを使わない場合は楽天モバイルを選んでおけば間違いないでしょう。
ahamo
ahamoは特に契約しなくても、日本と同じ30GBを追加料金なく利用可能です。
対応している国は91カ国。
日本人の渡航先の約98%がカバーできているので、ヨーロッパ旅行でフランスやイタリアなど数カ国にわたる旅行でも安心です。
注意点は15日しか使えないこと。
15日を過ぎると、普通に使えないレベルの遅さ(128kbps)となります。
この通信制限は、利用可能データ量を追加購入しても日本に帰国してデータ通信を行うまで解除されません
楽天モバイル
楽天モバイルは、特に契約しなくても2GB無料で使うことができます。
凄いのは、海外で使える2GBが日本で使える容量とは別に使えること。
例えば20GBまで使えるプランを契約している場合、日本で20G、海外で2GBを使っても月額料金は変わりません。
でも2GBを使い切ってしまった後が不安ですよね。
そんな時は、1GBあたり500円で必要な分だけすぐにチャージすることができます。
500円は安くはないですが、短期旅行の保険と考えれば決して高額ではありません。
月を跨ぐと2ヶ月分、合計4GB使えます!
また、データを容量を節約するために後述する現地の無料Wi-Fiを併用することもおすすめです。
現地の無料Wi-Fiはセキュリティが非常に危ういため、個人情報は絶対に入力しないことが必須です。
乗っ取りなどの被害も考えると、セキュリティレベルを飛躍的に高めることができて、日本と同じ通信環境にできる「VPN」を併用することをおすすめします。
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他のキャリア・プランについて
SoftBankやdocomoの海外での使い放題プランは1日あたり2,980円。
「月額」ではなく「日額」で2,980円?
docomoのそのままギガは、日本で契約しているプランの容量を消費しつつ、別途料金が加算されます。
海外で使用するときの別途料金は1時間200円、24時間980円、7日間5,280円など細かく分かれています。
ahamoと楽天モバイルと比較すると、どのキャリアも高額です。
しかし、価格以上に問題だと思うことは、プランが非常に複雑なことです。
海外ローミングは使い方次第で、1日数万円かかる可能性があります。
認識間違いで、高額な請求になってしまうことだけは避けたいですよね。
ahamo、楽天モバイル以外のキャリアを使っていて、乗り換えるつもりがない人は、初心者でもわかりやすい「レンタルWi-Fiルーター」や価格が安く高額請求には絶対ならない「物理SIM」「eSIM」も視野に考えた方が良いと思います。
2. レンタルWi-Fiルーター
日本でレンタルしてから海外に持っていくWi-Fiルーターは、初心者でも分かりやすくておすすめ。
複数のデバイスで同時に使えるので、家族や友人との旅行でも便利です。
3. 現地のフリーWi-Fi
現地のホテルやカフェのフリーWi-Fiを使う方法です。
全く事前準備が不要。
容量も気にせずに使うことができます。
しかし心配なのはセキュリティ。
日本のフリーWi-Fiでもセキュリティは脆弱です。
海外だと、クレジットカード番号の流出やランサムウェアで身代金を請求されたら、日本にいる時以上に途方にくれるでしょう。
安心してフリーWi-Fiを利用するには、通信を暗号化するVPNを併用することがおすすめです。
アプリのボタンを押すだけの簡単操作でセキュリティを飛躍的に高めてくれます。
VPN接続していないと、通信を切れる設定をしていれば、海外にいても安心してフリーWi-Fiが使い放題になります。
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4. 物理SIM
プリペイド物理SIMカードを購入して、スマホに差し込む方法です。
通信料金が安く、必要な容量分のSIMを購入するので高額請求されるリスクもありません。
レンタルWi-Fiのようにバッテリーを心配する必要もありません。
デメリットは物理SIMの入れ替えが必要なこと。
SIMは小さなものなので、現地で紛失してしまう可能性があります。
また、近年アメリカ版iPhoneは物理SIMを廃止していますが、SIMカードの盗難防止の観点からも、SIMカード自体の盗難リスクもあります。
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5. eSIM
eSIMは物理SIMのデメリットを全て解決できており、非常におすすめです。
価格も安く、容量も自由に決めることができ海外で通信をするときの有力な選択肢になります。
デメリットは、eSIMに対応している機種である必要がある点です。
各社ごとのeSIM対応の端末は以下の通りです。
eSIM対応機種 | |
---|---|
iPhone | ・iPhone16/ 16 Plus / 16 Pro / 16 Pro Max ・iPhone15/ 15 Plus / 15 Pro / 15 Pro Max ・iPhone14/ 14 Plus / 14 Pro / 14 Pro Max ・iPhone13 / 13 Pro / 13 mini ・iPhone 12 Pro /12 Pro Max ・iPhone 12 / 12 mini ・iPhone 11 / 11 Pro / 11 Pro Max ・iPhone XR ・iPhone XS/ XS Max ・iPhone SE(第三世代) ・iPhone SE(第二世代) ※iPhone SE(第三世代)とiPhone13以降の機種は、2つのeSIMを同時に利用できる「デュアルeSIM」に対応 |
Google Pixel | ・Pixel 8a ・Pixel 8 / 8 Pro ・Pixel Fold ・Pixel 7a ・Pixel 7 / 7 Pro ・Pixel 6a ・Pixel 6 / 6 Pro ・Pixel 5a (5G) ・Pixel 5 ・Pixel 4a (5G) ・Pixel 4a ・Pixel 4 / 4 XL |
Galaxy | <Zシリーズ> ・Galaxy Z Flip4 ・Galaxy Z Fold4 <Sシリーズ> ・Galaxy S24 /S24 Ultra ・Galaxy S23 FE ・Galaxy S23 / S23 Ultra <Aシリーズ> ・Galaxy A55 5G ・Galaxy A54 5G ・Galaxy A23 5G |
Xperia | <1シリーズ> ・Xperia 1 Ⅴ / 1Ⅴ Gaming Edition ・Xperia 1 Ⅳ <5シリーズ> ・Xperia 5 V ・Xperia 5 Ⅳ <10シリーズ> ・Xperia 10 Ⅴ ・Xperia 10 Ⅳ ・Xperia 10 Ⅲ Lite <Aceシリーズ> ・Xperia Ace Ⅲ |
AQUOS | <AQUOS senseシリーズ> ・AQUOS sense8 ・AQUOS sense7 plus ・AQUOS sense7 ・AQUOS sense6s ・AQUOS sense6(ドコモ版に限りeSIM未対応) ・AQUOS sense4 lite <AQUOS wishシリーズ> ・AQUOS wish4 ・AQUOS wish3 ・AQUOS wish2 ・AQUOS wish <AQUOS zeroシリーズ> ・AQUOS zero6 <AQUOS Rシリーズ> ・AQUOS R9 ・AQUOS R8 /R8 Pro ・AQUOS R7 <その他> ・BASIO active2 ・Leitz Phone 2 ・シンプルスマホ6 ・キッズケータイ SH-03M ・mamorino6 |
OPPO | <Renoシリーズ> ・Reno10 Pro 5G ・Reno9 A ・Reno7 A ・Reno5 A <Aシリーズ> ・A79 5G ・A55s 5G ・A73 |
京セラ | <Android Oneシリーズ> ・Android One S10 ・Android One S9 <その他> ・TORQUE G06 KYG03 ・かんたんスマホ3 ・かんたんスマホ2+ ・かんたんスマホ2 ・キッズケータイ KY-41 ・DIGNO SANGA edition |
5つの方法、それぞれのおすすめできる人
方法 | おすすめできる人 |
---|---|
海外ローミング | ・すでにahamo、もしくは楽天モバイルと契約している人。 ・ahamo・楽天モバイルに乗り換えを検討している人。 ・ahamoは15日以内の旅行で複数の国を回る人(ヨーロッパなど) ・楽天は数日間の旅行でネットを無料で使いたい人。 |
レンタル Wi-Fi | ・とりあえず無難に海外でネットを使いたい人。 |
現地のフリーWi-Fi | ・楽天モバイルで足りない容量を補いたい人。 ・すでに VPN を契約している人、VPN のメリットを享受できる人(U-NEXT、 TVerを海外で見たい、など) |
物理SIM | ・eSIM 対応のスマホを持っていない人。 ・安い値段でネットを使いたい人。 |
eSIM | ・eSIM 対応のスマホを持っている人。 ・安い値段でネットを使いたい人。 ・複数の国を回る人。 ・すぐに使えて、アプリで容量などをシンプルに使いたい人。 |
どの方法にも一長一短があります。
しかし、すでにahamoや楽天と契約している人はお得に海外でネットが使えるで利用しない手はないでしょう。
eSIM対応のスマホを持っている人であれば、アプリ内で容量の追加や国の変更を簡単にできて、料金も安くおすすめです。
まとめ
一昔前に比べて、海外でも安価な料金でネット環境が手に入る時代になりました。
しかし、よく分からずに利用すると、10万円を超える高額請求になってしまう人も少なからずいます。
海外旅行中のインターネット接続方法は、目的や滞在期間によって最適な選択肢が異なります。
また、現在契約しているキャリアや端末によっても、お得な方法は変わってきます。
あなたにとって一番良い方法で、安心してネットを楽しんでください。