Adobe Acrobat ProのPDF変換機能!Word・Excel・PowerPointへの変換手順と注意点
- PDFをWordに変換したら、レイアウトが崩れてしまった。
- PDFをExcelに変換して数値データを編集したいけど、やり方がわからない。
- 相手に渡したPDFを自由に編集してほしいけど、どの形式に変換すればいいの?
PDFを別の形式に変換しようとしたら、見た目が大きく崩れてしまった——そんな経験はありませんか?
実は変換後の崩れは、「変換先の形式の選び方を間違えている」ことが原因のほとんどです。正しい形式を選んで変換すれば、崩れはぐっと抑えられます。
私自身、仕事で大量のPDFを扱う中で、Adobe Acrobat Proの変換機能を使い続けて、崩れを最小限にするコツを掴んできました。
この記事では、Adobe Acrobat ProのPDF変換機能(PDF→Word・Excel・PowerPoint等)について、メリット・デメリットから変換手順・よくある疑問まで徹底解説します。
読み終えれば、「どの形式に変換すれば崩れが少ないか」が明確にわかり、変換作業を今日から効率よく進められます。
変換機能、使いこなせると業務スピードが驚くほど変わります。
- PDFを他形式に変換する2つのメリット
- 変換後に崩れやすい理由と、崩れを防ぐ選び方のコツ
- Word・Excel・PowerPoint・画像など変換先形式の使い分け
- Adobe Acrobat Proでの変換手順(5ステップ)
- よくある疑問Q&A
Adobe Acrobat Proの変換機能とは
Adobe Acrobat Proの変換機能とは、PDFをWord・Excel・PowerPointなど他の形式に書き出したり、逆に他形式のファイルをPDFに変換したりする機能です。
PDFをワードやエクセル、画像に変換するときに使います。また、スキャンした画像を補正したり、OCR処理を行う時にも変換タブから行います。

変換タブからは、PDF→他形式への変換(エクスポート)と、スキャンPDFのOCR処理を一括して行えます。変換機能は、Adobe Acrobat Proの10機能のなかでも特に実務での活用頻度が高い機能のひとつです。
PDFを他形式に変換するメリット
PDFを他形式に変換するメリットは大きく2つあります。
①専門ソフトの高度な機能が使える
PDF編集ソフトはPDF上でかなり高度な編集が可能です。それでも、機能に特化したソフトには高度な機能があります。例えば、エクセルには高度な関数やマクロなどAdobe Acrobat Proではできない高度な機能があります。
PDFをExcelに変換すれば、高度な数式・ピボットテーブル・マクロをフル活用して集計・分析を行えます。数値データの入ったPDFはExcelに変換してから処理するのが、実務では圧倒的に効率的です。
マクロを使えば2時間の業務が1クリック、というのはザラ。
②誰でも編集できる状態にできる
PDF編集ソフトは皆が持っているわけではありません。ほとんどの人は「PDFは一切編集できないもの」と思っています。その点、ワードやエクセルなどに変換して保存すれば、だれでも自由に編集を行うことができます。
取引先や上司にファイルを渡す際、WordやExcelに変換しておくことで、相手はすぐに内容を修正・加筆できます。ドキュメントの共同編集が必要なシーンでは、変換機能を使いこなすことで連絡の往復が減り、業務スピードが大幅に上がります。
「PDFで送ったのに修正依頼がきた」という状況、WordかExcelに変換して渡すだけでなくなることが多い。
PDFを他形式に変換するデメリット
デメリットは、見た目や構成が大きく崩れることです。場合によっては大きく修正を行う必要がでてきます。
特に、複雑なレイアウトや多段組みのPDF、スキャンして作成したPDFほど崩れやすい傾向があります。変換後に手動でレイアウトを整える作業が必要になる場合もあります。
「完璧に変換できる」と過信しないことが大事。変換後は必ず確認する習慣をつけよう。
変換後の崩れを防ぐコツ
A4縦の文章が多い書類はワード、スライド形式の書類はパワーポイントと適正にあった形式に変換することが重要です。
適正に合わない形式に変換すると、見た目や構成が大きく崩れる。
スキャンPDFはOCR処理をしてから変換する
スキャンして作成したPDF(テキストデータを持たない画像PDF)はそのまま変換しても精度が低くなります。事前にOCR(文字認識)処理を行っておくことで、変換精度が大幅に向上します。

変換タブから「スキャンとOCR」を選びテキスト認識を選択するとOCR処理が行われます。するとスキャンされたPDFの文字を文字として認識できるようになります。

OCR処理をされた文書は検索ができるようになります。長文のPDFだと検索が使える効果は絶大です。

OCR処理を行うと編集もできるようになります。変換前にOCR処理を行ってから変換すると、崩れがぐっと少なくなります。
スキャンPDFを変換するなら、OCR処理は絶対に先にやっておく。これだけで精度が段違い。
主な変換先形式と向いている文書
主な変換先形式と適している文書は以下の通りです。変換前にこの表を参考にして、形式を選んでください。
| 形式 | 向いている文書 | ポイント |
|---|---|---|
| ワード | 文字中心のPDF(レポート・契約書・マニュアルなど) | 最も汎用性が高い。文章主体のPDFと相性◎ |
| パワーポイント | スライド形式のPDF(プレゼン資料・提案書など) | スライドの構成をほぼそのまま復元しやすい |
| エクセル | 表形式のPDF(集計表・請求書など) | 変換後に関数やマクロを活用しやすい |
| 画像 | 見た目をそのまま保存したい場合 | テキストとして編集はできなくなる点に注意 |
| Adobe Express | チラシ・SNS画像・ポスターなどデザイン性が高いもの | Adobe製品内で高度なデザイン編集が可能 |
| その他(RTF・ESPなど) | 古いソフトで開く必要がある場合など | 互換性が必要なとき用。通常業務では頻度は少なめ |
Adobe Acrobat Proでの変換手順
Adobe Acrobat ProでPDFを他形式へ変換する操作はシンプルです。以下の手順で進めてください。
STEP1:変換したいPDFをAcrobat Proで開く
ファイルをダブルクリックするか、Adobe Acrobat Proを起動してから「ファイルを開く」で対象のPDFを開きます。
STEP2:「変換」タブをクリックする
画面上部の「変換」タブをクリックします。PDFをワードやエクセル、画像に変換するときはこのタブから操作します。
STEP3:変換先の形式を選択する
Word・Excel・PowerPointなど、目的に合った変換先形式を選択します。先ほどの表を参考に、文書の性質に合った形式を選んでください。必要に応じてページ範囲などのオプションを設定します。
STEP4:「エクスポート」をクリックして保存先を指定
「エクスポート」ボタンをクリックし、保存先のフォルダとファイル名を指定して「保存」を押せば変換完了です。
STEP5:変換後のファイルを開いてレイアウトを確認する
変換が完了したら、必ず変換後のファイルを開いてレイアウトを確認しましょう。文字のズレや図表の乱れが生じていた場合は、この時点で手動修正を加えます。
スキャンPDFを変換するなら、事前にOCR処理を!変換精度が段違いに上がります。
よくある疑問Q&A
Q:無料版のAdobe Acrobat ReaderでもPDF変換はできますか?
A:できません。Adobe Acrobat Reader(無料版)は「閲覧・コメント追加・印刷」が主な用途です。PDFを他形式に変換するには、Adobe Acrobat Standard(月額1,518円)またはPro(月額1,980円)が必要です。
Q:PDFをWordに変換したら文字が崩れてしまいました。直せますか?
A:変換後のWordファイルを直接修正することができます。崩れた箇所をWordで手動で整えてください。崩れを最小限にするためには、変換前にAcrobatのOCR処理を行うこと、そして複雑なレイアウトのPDFは変換ではなくAcrobat Pro上で直接編集することも選択肢の一つです。
Q:変換できるページ数や回数に制限はありますか?
A:Adobe Acrobat Pro(サブスクリプション契約)であれば、ページ数・変換回数ともに制限はありません。何ページのPDFでも、何度でも変換が可能です。
Q:ExcelやWordなどのファイルをPDFに変換することもできますか?
A:できます。Adobe Acrobat ProではPDF→他形式の変換(エクスポート)だけでなく、Word・Excel・PowerPoint・画像など各種ファイル→PDFへの変換(作成)も可能です。変換タブから操作してください。
Q:スキャンして作ったPDFも変換できますか?
A:できますが、OCR処理が必要です。スキャンして作ったPDFはテキストデータを持たない「画像PDF」のため、そのまま変換しても文字が正しく認識されません。Acrobat Proの「テキストを認識」機能でOCR処理を行ってから変換すると、精度が大幅に向上します。
まとめ:Adobe Acrobat ProのPDF変換機能を使いこなそう
Adobe Acrobat Proの変換機能についてまとめます。
- 変換機能でPDFをWord・Excel・PowerPoint・画像など多形式に書き出せる
- 専門ソフトの高度な機能が使えるようになる・誰でも編集できる状態にできる点が主なメリット
- レイアウトが崩れることがあるため、変換後の確認・修正は必須
- 崩れを防ぐには「文書の性質に合った形式」を選ぶことが最重要
- スキャンPDFはOCR処理を事前に行うと変換精度が大幅に上がる
- 操作はシンプルで、慣れれば数クリックで完了する
変換機能を正しく使いこなせるようになれば、「PDFだから編集できない」という状況からは完全に抜け出せます。まずは21日間の無料トライアルで試してみてください。
Adobe Acrobat Proの全機能については、以下のまとめ記事でも詳しく解説しています。
▶ 【完全保存版】Adobe Acrobat Proの使い方を全網羅!便利すぎる10機能を徹底図解



